Diary 2011. 6
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6月26日 (日)  新年度の練習始動 (担当:はっちー@テノール)

定演の翌日と、翌週の日曜日が休みだったため、
今日が定期演奏会後で初めての練習です。

初回ということもあって今日の練習は変則的な特別メニューで、
前半が新たな曲の練習、後半が定期演奏会の反省会です。


まずは、前半の新曲の練習から。
新曲といっても、皆様おなじみのヘンデル『メサイヤ』のハレルヤコーラスです。
当団BKでも、機会あればよく歌う曲です。

が・・・、たかが『ハレルヤ』と侮ってはいけない・・・。

バロック音楽の難しさというか、
メロディラインがわかりやすく、不協和音も少ないにもかかわらず、
短い音符で音が飛んで、その中に言葉もつけなければならない。
こういう曲は、楽譜を横にはレガートに、縦には各パートで
きちっとハモるように歌うというのは、結構難しいことです。

そこで、今日の練習では「ハレルヤ」という一単語だけを取り出して、
ひたすらスムーズに息を流して、その言葉を歌う練習です。

ここで、(先月の日誌でも登場した)ピアニストあねご氏による
オリジナル練習法の登場。
名づけるならば、『すり足カニ歩き唱法』(笑)です。(詳しくは練習で!)

これが結構難しい・・・。
この練習をすると、意識せずに体がぴょこぴょこと上がってしまいます。
そのときが、腹の支えが抜けて、息が止まっているときだと、よくわかる練習でした。
こういう練習法をその場で考案してしまうピアニスト、恐るべしです(笑)。


そして後半は、定期演奏会の反省会ということで、
本番演奏の録音の鑑賞会でした。

多少の自画自賛もあって恐縮ですが、
以下、聴いた感想を演奏順に紹介します。

まずは、第1ステージに先立っての
東日本大震災の犠牲者に捧げた『Locus iste』です。
聴いた方の印象の通り、当団らしくない(?)くらいに、
全曲通して、かなりきれいにハモっていたように思いました。

第1ステージの林光『鳥のうた』は、
今回の演奏会の曲の中では、練習でもっとも苦労した曲でした。
そのため、練習のウェイトも大きかったのですが、
その甲斐もあって、最も苦手だった1曲目もうまく克服でき、
クライマックスともいえる8曲目は、聴いていて引き込まれる感じでした。

第2ステージの柴田南雄『追分節考』は、
録音を聴くだけでなくて、もしお客さんとして、その場で見て聴いていたら、
とても楽しかっただろうと思われる演奏でした。
ただ、男性のソロ(その中に私も含まれます)の勢い任せの声には・・・、
ちょっと苦笑いでした。

第3ステージのブルックナーのミサ曲2番は、
正直、はじめの2曲(KyrieとGloria)が調子に乗れなかったのが、
ちょっと悔やまれますが、Gloriaの後半くらいからはまとまってきて、
Credoは劇的に、Sanctusはきれいに、Agnus Deiは厳かにという、
このミサ曲のよさを表現できていたと思います。

全体の印象としては、上手くいかなかったところを挙げればきりがないものの、
それでも、演奏の品質の点でも、レパートリーや演出の面白さの点でも、
聴きに来ていただいたお客様には、楽しんでいただけたのではないかと思いました。


最後に、練習後の飲み会のこと。

定期演奏会終了後は、長期休団に入る人が出てくる季節でもあります。
20〜30代の社会人中心の合唱団の宿命として、
仕事や家庭の事情で合唱を一時お休みせざるを得ない場合があるためです。
今日の飲み会は、そのような休団を控えた人も参加していたため、
普段よりも多く人が集まり、楽しい会になりました。
(私は途中で帰ってしまったのですが、その後もだいぶ盛り上がったようです)

ということで、当団ではもちろん通年で入団は大歓迎ですが、
特にこれからの時期は、多少活動団員が減ることもあり、
新たな団員をお迎えしたいなあ、という気持ちが
いっそう強く時期でもあります。
(また、既存団員が新たな曲にチャレンジし始めたばかりで、
新入団員も同じスタートラインから、曲に取り組めるという意味でも、
今はとてもよいチャンスです)

ですので、もし興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
是非一度、練習見学にお越しください!


6月11日 (土)  定期演奏会 (担当:えぬ)

 今日は定期演奏会でした。
 1年間の総決算、かつ、BKの一里塚なので、ご来場いただいたお客さんにご満足いただくとともに、我々もできる限り最高のパフォーマンスをしたい!
と気合を入れつつ、僕は10時に会場着。

 10時半に全体で集合して山台を組むなどステージ準備をしてから技術委員長(僕です)による体操、発声練習。
この段階で声の出し方や音感がまずいと演奏会まで響くので、じっくりと発声練習をしていきます。
 今年度僕のなかで流行っている発声練習は、3グループに分けて、長三和音を全音で動かしたり半音で動かしたりするもの。
これをやっておくと、みんなの和音のつかみ方がよくなる(気がする)。
冬合宿から導入したのですが、最近はみんな慣れてきて、いい音がでるようになってきました。

 11時半からは第2ステージ「追分節考」のリハーサル。
 今回は特に男声が客席通路を動くので、舞台や客席の広さを歩いて確認する場あたりを入念に行いました。
蓄光テープが舞台の端などの危険個所に貼られ、照明が暗い時にも万全の態勢。
90分のうち80分を場あたりに費やし、一度だけリハーサルを行って終了。

 トッパンホールの近くに沖縄料理屋があって、ここ数年演奏会の日の昼食はそこと決めて楽しみにしていたのですが、今年は土曜日の営業をやめてしまったみたいで食べられず、残念ながら昼は普通にコンビニのお弁当でした。

 午後イチはプロローグ「Locus iste」と第1ステージ「鳥のうた」のリハーサル。
合唱は、ずーっと大変だったところがそこそこなんとかなってました。
でも、ときどき声が堅くなっちゃうところがあるという先生からの注意が。
トッパンホールは、「がんばらない」が課題です。

 「鳥のうた」リハーサルの後、オーケストラのセッティングをしてから、男声は「鳥のうた」の最終チェック。
今年度のBKは、練習時間外に時間を見つけて練習をすることが目立ち(どのパートもですが特にベース!)、とても積極的で素晴らしいと思います。

 そしてエピローグと第3ステージ、ブルックナーの「ミサ曲」のリハーサル。
 先週りょちさんからは、オーケストラに音量で勝とうとしてもムダ!という話があったので、もうそこはあきらめ(笑)その分、子音の前倒しに命をかけることに。
 子音が聞こえないと言われていた女声もかなり頑張っていると思いました。


 こうして演奏会の本番を迎えました。
 ご来場いただいた皆さん、我々の演奏はいかがでしたでしょうか?
 どうもありがとうございました!


 演奏会の後のレセプションは22時頃まで。
共演いただいた先生方、お手伝いいただいたAKの皆様などと共に、和気あいあいと盛り上がり、お酒もすすみました!

 演奏会の公式行事は以上で終了しました。
 その後は有志により江戸川橋駅付近で非公式行事(=打ち上げ)を…

 最後に尺八の田嶋先生、フルートの横山先生、佐々木先生、磯崎先生をはじめとするオーケストラの先生方、お手伝いくださったAKのみなさま、小林先生、りょち先生、本当にありがとうございました!
 来年度もよろしくお願いいたします!